HAIR STYLING WORK
in NEW YORK
by TOMO JIDAI

NYの最先端アーティストが
LINCを愛用する理由

ニューヨークを拠点に、モード誌やハイブランドの広告などで世界のトップクリエイターたちと共に作品を生み出し続けている日本人ヘアスタイリストTOMO JIDAI氏(以下JIDAI)。世界の第一線で活躍する彼の仕事道具の中に、LINC ORIGINAL MAKERS(以下LINC)のプロダクトがある。
彼がLINCを愛用している理由や、日本と海外のヘアスタイリング事情の違い、クリエイティブな仕事に携わるなかでの印象的なエピソードなどを聞かせてもらった。

髪をしっかりケアしてくれる
有効成分が大きな魅力。

「スタイリングして終わり、ではダメだと思うんです」
ロンドンやニューヨークで名だたるアートワークを手掛けるトップスタイリストJIDAIが最初に語ったのは、ヘアスタイリングの原点とも言える、髪をいたわるヘアケアへの想いだった。
「ちゃんとケアしてこそ、髪が生き生きと美しくなる。LINCのプロダクトは、スタイリング剤にもちゃんと有効成分が入っていて、髪の毛を生き返らせてくれる。頭皮の状態も良くしてくれるというのがすごくいいですよね」

2024年11月、LINCはニューヨークにブランド初となる海外直営店をオープンした。そんなLINCの中で特に好きなプロダクトを尋ねると、JIDAIはケア用のオイル(HAIR OIL -CARE-)を挙げた。他のスタイリング剤と混ぜるなどしてスタイリングで使うこともあるが、基本的には撮影の後のケアに使っているという。
「モデルや俳優は、一般の人が考えられないような、色々な場面で髪にダメージを受けています。例えばショーでのスタイリングにおけるヘアアイロンなど熱器具の使用回数、月に何回も飛行機で移動することによる髪の保湿力の低下。だから髪を休ませないといけない。そんな時LINCのオイルを『これ髪を修復してくれるから使ってよ』と渡すんです。するとみんな次の日『すごくよかった!』って感動して言ってくれて。やっぱりすごいオイルなんだな、と実感します」。このケアオイルは、仕事だけでなく個人的にも使っているほど、気に入っているプロダクトだと語ってくれた。

HAIR OIL -CARE-
HAIR BALM

髪質も様々な人が集まるNY。
ラフで自由なスタイルが人気

ニューヨークと日本のヘアスタイリングの違いについて質問すると、「日本と海外では方向性が違う」という返事が返ってきた。
「まず髪質が違いますよね。日本は直毛の人が多いけど、こっちの人ってクセっ毛だからカットしたらすぐに馴染みやすい。あと、質感を利用した整髪料が多いです。日本は湿気が多いから、僕がこっちで使っているワックスのホールド力だと追いつかないんですよ。アジア、特に亜熱帯地域ではホールド力が大事だからジェルが普及しているし、LINCのプロダクトもしっかりとホールドしてくれるのが大きな魅力。スタイリストとしての現場でも大活躍しています」

Jil Sander S/S 2025 campaign photo by Mario Sorrenti

Jil Sander S/S 2025 campaign photo by Mario Sorrenti

 また、日本人と外国人の性格の違いも、ヘアスタイリングに現れているという。
「日本はかっちりとスタイリングする事が多い。ヘアプロダクトを使いますよという感じが凄くします」とJIDAIは話す。対してニューヨークでは、髪に対してもっとイージーな人が多い。まず、髪を洗う回数が少ないから髪の油分を落としすぎず、その油分が良い環境を作っているそうだ。
「結局それがナチュラルですよね。でも、ケアをあまりしないからこそ、シャンプーやコンディショナーが重要になってくる。そこにLINCのプロダクトはすごくマッチすると思います」

Levi’s x Sacai photographer Craig McDean

ニューヨークのヘアトレンドを尋ねると、色々な人種の人がいて、白人と黒人では髪質が異なるため、なかなかキーアイテムのようなものはないが、ヘアーパフュームのようなドライシャンプーが人気だと話す。
「例えば撮影でも、セクシーな感じにしたい時にささっと束感を出して、ベッドヘアを作るだけでOKというか、イージーなものが好まれる傾向はありますね。だから簡単にスタイリングができる商品は人気があると思います。そこに、天然ヒト型セラミドとかケラチンとか有効成分が入っていたらもっといいでしょ、って伝えたい。LINCのプロダクトを使いながら、ケアの意識を広げていきたいです」

Levi’s x Sacai photographer Craig McDean

アイディアと機転で
走り抜けてきた過酷な現場

雑誌や広告など様々な現場を経験してきたJIDAI。これまでに印象的だった仕事について伺うと、伝説的なアートディレクターFabien Baronと出会った時のエピソードを話してくれた。写真家であるSteven Kleinの推薦でCalvin Kleinのワールドキャンペーンに参加し、初めて会うFabienに事前情報も無く急に今回の撮影での人物像に対して意見を求められて緊張したという。
「50年代〜60年代のオリンピックの体操選手のようなクラシックな髪型を提案したら、すぐに見せてみろ、となったんです。その撮影現場は熱帯の砂漠で過酷な状況だったのですが、ジェルを何層にも重ねることでモデルの髪型が崩れなかったので、Fabienが『君はどういうプロダクト使ってるんだ、すごいな』って。撮影後にも、『今回、最高のヘアーだった、これからも一緒にやっていこう』と声をかけてくれたんです。僕は彼の大ファンだったので、嬉しくて。そのあとFabienたちはヘリコプターで現場を去っていって、映画かよ!って思いました(笑)。それは今でも忘れられませんね」

数々の仕事で先駆的なヘアスタイルを作り上げてきたJIDAI。今後も新たな世界を私たちに魅せてくれるだろう。

TOMO JIDAI
PROFILE

22歳で渡英し、Vidal Sasson Academyを卒業。サロン勤務中にファッション業界で活躍するヘアスタイリストEugene Souleimanと出会い、師事。『i-D』をはじめとするロンドンのファッション誌で才能を開花させた。2011年Calvin Kleinのキャンペーンに参加し、伝説的なアートディレクターFabien BaronやスタイリストKarl Templerに認められたのをきっかけに、2014年NYに拠点を移す。『VOGUE』などのモード誌や、Calvin Klein、Tommy Hilfiger、Valentino、sacaiなどハイブランドの広告も数多く手掛けている。

LINC ORIGINAL NAKERS
NEW YORK

130 Grand St, Brooklyn, NY 11249 United States

HAIR CARE COLLECTION

ブランド初の海外直営店となるNY店。「人と人を繋ぐ」こと、そして「必需品」を届けるという信念に沿って、世界の中心でありブランド背景に多大な影響を与えたニューヨークという地にもブランドの魅力を「直接届けたい」という思いが込められている。

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